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メンバー羽太のドキュメンタリー


by habutobuto

「噛家坊」

ワハハ本舗の噛家さんが浅草で芝居に挑戦していると聞き、盆の最後の日曜に浅草に見に行った。噛家さんはうどん屋で長く働いてくれている徳ちゃんの彼氏なんで、いつもやっているお笑いライブとかも少し安くしてくれる。
芝居は今までなんやかんや付き合いも含め結構みてきた。今日もそんなかなと少し憂鬱に。先週売上や免許証、通帳、デジカメが入った鞄を置き引きされてしまい、ふあふあして芝居の前半は身が入らない。色々入り交じっている構成なんで、芝居の途中にコントが入ったり、猿のダンス、派手な花魁の一発芸など見るに飽きないよう作られている。中盤になり、20人以上キャストが出ているのですが、その内の何人かの女の子が自分の駄目出し的な事を客席に向かい叫び出します。アニーになりたくて何度も落ち続けた子や芸能プロダクションのオーディションに落ち続け、落ちたプロダクション名を全部読み上げる子、逃げないと宣言する子。霞み目で見ていた自分が自然と視界がクリアになっていきます。なんかこうゆうのは、どうもきてしまいます。
その後に全員が猿の全身タイツで激しく踊り、グルグル舞台を全部使い回り続けるんです。オヒネリが飛びまくります。
噛家さんは主役のゴッホ役で、慣れない演技を必死さでなんとかしていて、それが伝わり感動しました。
お笑い芸人って、芝居もできる人確かにいるな…とあらためて思う。
なんか捨てきってやれる人って感じで凄いな~。
泉谷しげるの「すべて時代のせいにして」を中盤で噛家さんが歌手ばりの振り付けで歌うのですが、オーラスもこれがまた来た。
芝居の軸にある咲かない桜が最後咲きみだれ観客も桜を持たされ、桜全開の中で噛家さんが、時代のせいにしてを歌ってる。「気持ちいいだろなー」と一瞬嫉妬してしまう。沢山のオーディエンスの前でええの~。
だけど噛家さんが努力してきたからそこで歌えるんだとすぐに感じた。
「左 甚五郎とゴッホ」というタイトルのこの芝居、左 甚五郎役の人は三味線の3年連続全国優勝の方で、生の三味線の演奏を聞けます。
左 甚五郎という伝説の彫刻家は日光東照宮の「眠り猫」などが有名。
少し調べたのですが、左 甚五郎 という人物は存在していなかったのでは!?という事も結構書いてありました。真相はどうなのでしょうか…。
来月は演目が変わるそうですが、食始さん演出のこの娯楽座、来月は「平賀源内とレオナルド・ダ・ヴィンチ」という演目に変わるようです。
by habutobuto | 2014-09-06 10:00